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助け合うこと・分かう合うこと・平等であること

4回に渡ってお話してきたニュージーランド最古のコミュニティビレッチ「リバーサイドコミュニティ」(以下、リバーサイド)。ここでの1ヶ月は、自分の価値観を大きく変えてくれた毎日であったことは間違いない。

Photo by Anne Caillet

正直なところ、リバーサイドに到着した時は、ここに来たことを少し後悔していた。それは前にも言ったように、今まで出会ったことのない人種だらけだったからだ。実は他にも理由がある。何でも共有しようという心の在り方や、損得勘定なしで人と付き合う人たちの存在は、私をある種の不安状態にさせた。

いわゆる普通の社会で育ってきた私にとって、自分の安全を守るために「人を疑うこと」は、生きていく上で必要なライフスキルだと思っていた。でも、リバーサイドの人達にはあまりにも、その「疑う」という心がないように見えたのだ。私は目の前の彼らを見て、自分は場違いなところに来てしまったのではないかと思っていた。このことは、今でも鮮明に覚えている。今では笑える話だ。

Photo by Anne Caillet

でも、意を決して挑んだリバーサイドの生活は、結果私の価値観を大きく変えてくれるものとなった。”変える”と言うよりも、”壊してれた”といった方がふさわしいかもしれない。最初の1週間は全てが初めてのことばかりで、今まで積み上げて来た自分の中の常識が崩されていくようだった。

承認願望が強く、自分のキャリアアップに貪欲だった私は、人よりも優れていたいと言う気持ち、それに伴なう情報やスキルの独占、また自分の場所・物への執着心が強かった。その頃の私は、生きる上でたくさんの荷物を抱えていた。リバーサイドは、そんな私を一度リセットしてくたような気がするのである。大げさかもしれないが、それほどまでに、ここでの生活は私を変えてくたのだ。

その中で新たに見つけたもの、それが「助け合うこと」「分かち合うこと」「平等であること」だった。私はこの3つをリバーサイドの生活で学ばせてもらったと思っている。

現在のリバーサイドでは、残念なことにウーフの受け入れを止めているそうだが、ゲストとしてそのコミュニティに宿泊することは出来る。

出来れば毎週水曜日に行われているコミュニティランチに参加してみて欲しい。ウーフのような生活体験は出来ないが、リバーサイドのことを少しでも体験することは出来るだろう。

コミュニティ内は自由に散歩もでき、不定期に行われているワークショップに参加することも出来る。暖かい時期は特に人も多く、お勧めの時期だ。訪れた際は、ぜひ積極的にコミュニティ関係者に話しかけて欲しい。そして、リバーサイドコミュニティの美しい畑も五感で感じてきて欲しいと思っている。

ニュージーランド最古のコミュニティビレッチ『リバーサイドコミュニティ』は、何かしらの「ギフト」「刺激」「驚き」「発見」を与えてくれる場所だと自分の体験から言うことが出来る。例えそれが自分の考えとは合わないことでも、考え方の幅を広げる意味で訪れるには、とても意味のある場所だと思うからだ。

現代社会が失いかけている大事なことが、ここリバーサイドにはまだ残っている。気になった人は、ぜひ訪れてみて欲しい。

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