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リバーサイドでの生活はホームスクールを受けてるみたいだった

リバーサイドコミュニティ(以下、リバーサイド)での毎日は、とにかくインプットとアウトプットの連続。

ほぼ毎日、ウーファーとして畑や果樹園に働きに出て、仕事が終わってからはコミュニティ住人の家で料理を教えてもらったり、リバーサイドの歴史を聞かせてもらったりする。

知らないことを教えてもらったり、また住人からレシピや知恵をシェアしてもらう毎日は、まるでホームスクールを受けているようだった。

ウーファー仲間とあーだこーだ笑いながらの畑作業は野外学習、コミュニティ住人から色々と教えてもらうことは屋内学習。例えて言うならこんな感じ。

体感と体温のある授業に、私たちウーファーはいつも夢中だった。

そして、このリバーサイドホームスクールにはちゃんとアウトプットする場もあった。それは、他のメンバーに学びの集大成としてイベントを開催したり、料理を作ることだ。

疲れを忘れてしまうくらい毎日知らないことを吸収。そして、そのことをカタチに出来る場所と分かち合える仲間の存在が私たちを子供にした。

家族同然のようなリバーサイドメンバーに囲まれて受けた、約1ヶ月のホームスクールのような毎日。今回は、そんなリバーサイドでの生活を紹介しようと思う。

 

1日のスケジュール

 

Photo by Anne Caillet

ウーファーとしての1日は、朝の集会から始まる。
集会と言っても、とても軽い感じ。

朝9時にキッチン前に集合し、そこでその日の仕事が発表され仕事を割り当てられる。そして、その仕事を皆で手分けしてやっていくのだ。

仕事自体は大体3〜5時間。ランチ休憩を挟み、数時間働いて終わりがいつもの流れ。その後は各々の自由時間に入る。

街に出かける人、湖近くのハンモックで本を読む人、広場でヨガをする人、コミュニティ内のワークショップに参加する人、住人や訪問者のお家に遊びに行く人、コミュニティキッチンで料理する人。

それぞれ皆、その日の気分に合わせて自分がしたいことへと散らばって行く。

夕方になると、バックパッカーたちが農場の仕事を終え帰って来始める。その頃になると、静かだった時間が賑やかになってくるのだ。いつも決まった時間に、どこからともなく人が共同キッチンに集まってくる。

「今日の収穫はどうだった?」
「ご飯食べたらギターを教えてよ」

良い香りが漂うキッチンの中は、その日のお互いの話で盛り上がる。

夕食後は決まってキッチン前のソファで焚き火を囲み、ゆっくりと過ごす。どこからともなく音楽が始まる日もあれば、カードゲームをしたり、熱く語り合う日もある。

そして自分のタイミングでその場を抜け、それぞれ1日を終える。これがウーファーとしての1日の流れだった。

 

裸足になってはしゃいだ野外学習

 

太陽の下で体を動かす野外学習は、特に面白かった。

畑仕事にガーデニング作り、蜂蜜採取にマーケットに売るための収穫野菜のパッキング。いつも作業前に仕事内容の説明と質問タイムがあって、先生である仕事依頼者(住人)から自然農法などを教えてもらうことが出来た。

次々と裸足になり、ほとんどのウーファーは土の上に座って自然と戯れながら作業を楽しんだ。

また、りんご農園が多いリバーサイド付近には、食べきれない林檎を提供してくれるところがあり、季節になるとウーファー皆で林檎収穫に行くこともあった。

私がいた時で1番印象に残っている野外学習というと、果汁100%の林檎ジュースを作ったことと、オーガニックワイン作りを手伝ったことだ。

どちらも昔ながらの手法で作っていて、大きな木の樽に入って、裸足でぶどうの実を踏んだ経験は本当に貴重だった。

自然の中で、五感と体感を通じて過ごす毎日。楽しすぎて、薄暗くなるまでリバーサイドを駆け回っているウーファーもいたくらいだ。

 

発表会は料理で

 

リバーサイドメンバーが集まり出す夕方は、私たちウーファーにとって、その日学んだことを発表する時間となる。

その代表的な発表方法が”料理”だった。

リバーサイドは自給自足に近い生活をする。その中で私たちは、「自分で食べるものは自分で作れる」ということを学ぶ。そこで私たちは教えてもらったレシピを再現し、チーズやジャムなどを他のメンバーに振る舞ったりしていた。

特にウーファーの間で交換していたレシピがパンだった。毎日のように誰かしらパンを焼き、お互いで味見。世界各地のアイデアが詰まったパンは飽きることはなかった。

野外には釜戸があったので、畑の食材を使ったオリジナルパン作りも開催した。出来上がった10種類以上のパンは、味も見た目もユニークで、皆で笑いながら食べたことを覚えている。

 

インプットとアウトプットの毎日

 

リバーサイドでの毎日は良い意味で忙しかった。

自分が得たいと思えばいくらでも教えてくれる先生のような住人がいて、その得たことをカタチに出来る場がある。そして、それを分かち合える家族のような仲間もいる。

通常のスクールと違って強制でもなく、仕事が終わった後はゆっくりした自分の時間を過ごしてもいい。その自由さがまた、学びたい気持ちを掻き立てた。

 

自然の中で自由にリアルなスキルや知識を得られるリバーサイドは、インプットとアウトプットのバランスが取れた場所だった。もう卒業してしまったが、またどこかのタイミングでこのリバーサイドスクールに参加したいと思っている。

 

 

 

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